作品名をクリックすると、その人の1998年の代表句10句と「作句の風景」と
いう短文が見られます。
豆の木NO.3製品版には、他に各自のエッセイや評論、活動報告が掲載されて
います。(500円、送料別)お申し込みは
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index
タイトル | 作者 | 見本の一句 |
大丈夫 | こしのゆみこ | 夏のうしろぱちんとはぜる菓子袋 |
浮輪の口 | 大石雄鬼 | 都鳥正座の足をして舞へり |
産土 | 壬生雅穂 | やわやわと初冬を押せばのめりこむ |
明らか | 矢羽野智津子 | 冬の水首筋固き青年よ |
jane B | 柳生正名 | 母となる微笑曼珠沙華あなあきいに |
地球の鼻毛 | 峠谷清広 | 妻という絶対君主とスイカ食う |
顔失せし神 | 片岡秀樹 | 冬の波寄せ来る時も尾を振らず |
鼻濁音 | 岡田由季 | たんぽぽや同時に笑ひだす双子 |
志望校 | 吉永彩華 | 透明なサンダルで行く志望校 |
摩天楼 | 菊田一平 | 摩天楼の甍映して水澄めり |
ラヂオの星 | 吉川真実 | 橙に耳あててゐる旅のごとく |
ベランダ眼球伝 | 中嶋憲武 | 闇の濃き民話の国や餅膨れ |
天幕 | 守谷茂泰 | 水仙を吹き消し線路工夫なり |
1998/リアル/ライフ | 吉田悦花 | 蛇穴を出て私から手をつなぐ |
への字 | 齋藤朝比古 | 麦踏みの一歩近づき少年院 |
うぐひす嬢 | 白井健介 | 弓道場等間隔に蚊遣香 |
森へ | 田中亜美 | 節榑のふらここ少しだけ眠る |
ときどき | 田島健一 | ウェイトレスときどきこちら向く日永 |
夏の雨 | 川田由美子 | 夕焚き火海の底にも降るひかり |
回想工事 | 山口あずさ | 神無月さなぎのままで厭きている |