初芝居
菊田一平
初東風や針金太き葡萄棚
たかく積む鏡開きの紙コップ
雪吊りの蓬莱島をひきしぼる
ついばみの痕のありけり凍み豆腐
不器用のつよく突きたる手毬かな
助宗の腸のもも色雪が降る
女正月空の青さを言ひあへり
如月や鶏のついばむ鶏のかげ
初芝居星の流れて了りけり
時に高なるハングル放送余寒なほ
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