七福神     
 大石雄鬼

初夢なくジェットコースターに乗る
非核宣言都市へ襖をひらきたる
犀が水たまりを押してゐる彼岸
鰓から地下へ続いてゐたる目刺かな
とんかつの荒野が口にある遅日
棕櫚咲けり大きな骨を師が残し
花火師が木の葉のやうな灯をともす
虹の空ほういほういと皿洗ふ
弥陀洞にゴム手袋の凍ててをり
毛布の端七福神を倒しけり


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