しまいちろう
ドラクエの仲間に惚れて冬籠
時々はコンビニに出る冬籠
矢羽野智津子
年の暮濡らして強き縄なりし
骨軋む氷柱の夜の中学生
吉田悦花
考への可も不可もなく寒波来る
枯芝やソーラー時計の針太し
吉野秀彦
晩婚の吾子がぎょうさん青木の実
やや甘き一里病無し屠蘇酒かな
石山昼妥
社会鍋ボーイ・ソプラノなら止まる
民法を共に読破の古毛布
上野葉月
鯛焼きを抱えてピアノ教室へ
大晦日ここに病院を建てよう
岡田由季
雪うさぎ眼ぽろりと落としけり
駄作から順に書初並べたり
キーヨ先生
お正月ですが私には普通の日
正月もコンビニ弁当食べてます
こしのゆみこ
初春の縁側のように満員
かまくらを築けば築くほど晴れる
齋藤朝比古
闇鍋の糸のやうなるもの掬ふ
スケッチの線薄く伸ぶ冬日向
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