炬燵
植松大雄
桐一葉敷金として納めけり
登高やそこにあるから日曜日
日記にはop.cit.神の旅
曾祖父のマッチ箱からオリオン座
星雲を炬燵に一つかくまって
てのひらは半分ずつの冬の月
荒星に触れたる指のかゆさかな
肺を病む冬空のした父となる
日向ぼこ姫姉さまの言うとおり
春来る背骨が尻尾になるあたり
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