産土
壬生 雅穂
やわやわと初冬を押せばのめりこむ
土手古く人古く葱掘られけり
犬の水兎の水に初氷
冬祭より戻り来て喧嘩かな
気散じに冬の深さを言う遊び
冬銀河土のある星動いてみよ
産まぬ性で皸の赤ことさらに
鏡の中の冬日の中の葡萄棚
さんざんに道迷い来て餅くれる
われも家鴨もおなじうぶすな初声す
【作句の風景】
あ、峠谷さんまた朝日俳壇に載ってら。俺も今夜こそ一句をものにして……、
眠いなぁ。今夜は消防団の会合で飲まされたしなぁ。明日からちゃんとやろ。
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