ときどき
田島健一

ウェイトレスときどきこちら向く日永
禿山の禿に人いる五月かな
橋渡る人に追いつく人西日
秋の蜂死す天秤の片側に
終戦日広がりながら動く雲
大まかに云えば菱形鶫の死
今朝の秋足に鞄を挟む少女
死についてよく喋る人鱗雲
妻となる人五月の波に近づきぬ
峰雲や傘持たぬ列法廷へ



【作句の風景】
正月からバッティングセンターに通った。数日通って、ついにホームランを打った。しかし、
ひどい筋肉痛になった。嬉しいような、情けないような、そんな世紀末の幕開けである。
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