jane B
柳生正名
母となる微笑曼珠沙華あなあきいに
目くばせは紅葉の鎖骨踏む音す
白鳥来る注射の気泡抜く視線へ
冬の杜の仔細を眠り潤みたる
まぶたなき瞬きるみなりえと冬菜に
主語のない物語して冬萌ゆる
海鳴りはチューリップの肩脱臼す
深爪した紅葉より散る妬心とは
逃散かも凍蝶にガーター外す音
* *
マッチで闇消して映画の海鼠消す
【作句の風景】
そうさはねあるものにうでなしとにじんすきいのほんにでていたかれは20ねん
いじょうくるったまましぬときうまにうまれかわるといいのこしたのだそうさ
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