青銅
遠藤治
青銅のひと青銅の馬冷す
炎帝や右往大臣左往大臣
水着濡れ海豚の艶となりにけり
濃き酒はぎらりと澄めり夏の月
夢の世の黒電話鳴る星祭
おほかたは液体である秋思かな
長き夜を二階のひとの揺らしをり
いちにちの終はりの五分秋深し
猫走り猫の音追ふ神の留守
にんげんの倍の数あるブーツかな
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