暗算
田島健一
花曇り暗算の眼は何か殺し
花冷えや象のどこかへ象の皺
ある夜カレーの底の混沌春終わる
げじげじの世界は登るばかりかな
水着売り場にマネキンの四肢余る
生命保険金魚が向かいあっている
グレープフルーツ戦う前のバレー部員
七夕やテニスコートに敵がいない
昼寝の子光あたれば裏がえる
懐に娘いそうなシマフクロウ
次へ
|
豆の木no.5Indexへ
|
トップページへ
|