ハーフタイム
太田うさぎ
はつしぐれ見てゐるハーフタイムかな
吉原に卵を啜る年忘れ
春雷や烏賊が足巻く皿の上
そこここに急ごしらへの巣箱かな
東京の若葉の頃を別れけり
胡瓜揉み庭にあめかぜ激しかり
首根つこすつかり見せて立ち泳ぎ
昼顔の全力出さず咲いてをり
秋風やだれかの爪の落ちてゐし
ひとり立つ花野は雲の駐屯地
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