鼻筋
矢羽野智津子
祭跡探偵ごつこはじまりぬ
電力の生まれさうなる蝉時雨
落としたる帽子を拾ふ暑さかな
打水の拡大コピーになつてゐる
秋水に鼻筋ありて落しけり
蟷螂にプリマバレリーナのくびれ
げんこつになる手秋刀魚を焼きにけり
この村を出てゆく月や落し水
薬飲む水を余しぬ後の月
オーバーのどこの釦かポケットに
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