棟梁
田島健一
足が出て手が出てやがてカーニバル
蒲公英の群れてもう道とは呼べぬ
夏や歯を見せずに笑うのが棟梁
福助は疲れた泳いでここまで来た
父を置き忘れたような夏の山
もくもくと大人のこころ葱坊主
秋や日常泣き叫ぶ子へ誰も何も
「へ」のつく名前にヘルマン・ヘッセ秋の雲
雪の夜のタカラ人生ゲームたたむ
婆にもう歯の無し視野に綿虫浮く
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