玉手箱
植松大雄
ハリ扇で二つに割れし夏の月
ストローの蛇腹伸ばして雲の峰
工場で作った夏のあっけなく
玉手箱あければ終る夏の恋
これまでの長いあらすじ冷ややっこ
猫じゃらしロバの耳もつ王様に
九月尽波抜きさって舟のゆく
王水に溶けゆく秋の日ざしかな
秋の昼あれども遠い帰り道
夕空のきゅうりの馬の速さかな
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