喪家の狗
吉野秀彦
コンビニに寄って帰るか賀詞その後
待つことは何の償い冬の駅
花曇ラッシュ車両から人は羽化
今夜消滅六月の台風悪びれず
紫陽花の家より朝日昇りけり
雨粒の二の矢は速し梅雨に入る
骨壷に収まるか人生大残暑
生きるものよ銀河は恋を認めたり
悔恨を忘れる酒も良夜かな
憎きほど冬天青し父の葬
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